不定期シリーズ 88ポエム
大学時代にお世話になった先輩とばったり出会った。
14年振りの再会。
先輩は、兄の知り合いで野球部のエース。
兄の繋がりでよく家に遊びにくることもあり、そんな繋がりからか弟の私を可愛がってくれた。
久々に会った先輩は、昔と何も変わらないちょっと尖った口調で私に話し掛けてきた。
私は、懐かしさの中、当たり前のように
『最近、野球どうですか?』
と尋ねた。
すると先輩は、
『野球なんかもうやってへんよ、
とうに引退してるわ』
と答えた。
私は、一瞬頭が真っ白になった。
あれどういうこと?あのすごかった先輩が?と。
しかし、よく考えてみればわかることだ。
野球といった競技は、20代が旬で30代も半ばを過ぎると体力的には厳しく、40代、50代と続けられる人は、伝説(レジェンド)とも呼ばれる過酷な競技なのだ。
家に帰ってからも先輩の言葉が頭によぎり、ふと考えた。
私は、30代半ばに差し掛かる今もなお、大切な仲間と剣道をして色んな大会に出て勝負独特の緊張感と勝つ喜び、負ける悔しさを味わえている。
当たり前の様に思っていたことが、どんなに貴重でありがたいことだったのかということに気付かされたのだ。
剣道という競技は、決して華やかな競技ではなく地味でマイナーな武道だ。
でも、こんなにも長く競技者で居続けられる他にはない素晴らしい競技なのだ。
そんな【剣道】を続けられる喜びを噛みしめ、感謝をしつつ、まだまだやれる!
進もう!前へ前へ!
大切な仲間(志道館)と共に!
今後も不定期にて、『88』氏によるポエム及びミニコーナーをアップします。
お楽しみに。
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